コクがあって、うま味の強いもも、煮込むと軟らかくなってコラーゲンが溶け出す手羽など、鶏肉は部位によって肉質に違いがあります。皮を除くと低脂肪で、タンパク質を多く含み、比較的低カロリーです。牛や豚に比べ、くせが少ない食べやすいのも魅力の一つ。
それぞれの味と形にぴったりの調理法を選べば、いつもと違うおいしさ際立つ鶏肉料理が出来上がります。
部位名 | 説明 |
---|---|
かわ | 脂肪が多く、軟らかい。エネルギー量はささみの約5倍と高カロリー。黄色の脂肪を取り除き、さっと茹でて冷水にとり、余分な脂やにおいを洗い流してから調理を行います。 調理法は、から揚げ、網焼き、炒め物、煮物、和え物にぴったり。 |
こにく | 首の筋肉の部分であり、身がとても締まります。もも肉よりも脂身があるのが特徴。食感に弾力があり、噛めば噛むほど肉汁が出てくる味わい。 調理法は、炒め物、焼き鳥にぴったり。 |
手羽さき | 手羽先は、肉はほとんどないが、ゼラチン質や脂肪が多く、濃厚な味。 調理法は、スープ、カレー、煮物にぴったり。 |
手羽もと | 手羽元は、ウイングスティックとも呼ばれ、むね肉に近く一番肉がついていて軟らかい。 調理法は、炒め物、揚げ物、水炊き、焼き鳥、シチュー、カレーにぴったり。 |
すなぎも | すなぶくろとも呼ばれ、砂を蓄え食べたものをつぶすなどの働きをするため、筋肉が発達しています。クセがなく、コリッとした歯ざわり、脂肪が大変少なく低エネルギー。 調理法は、しょうがをきかせて煮たり、から揚げ、炒め物にぴったり。 |
きも | タンパク質、ビタミンA、B1、B2、鉄を多く含まれています。冷水に30分くらいつけ血抜きをすることで臭みが気になりません。 調理法は、焼き鳥、煮物、揚げ物、炒め物レバーペーストにぴったり。 |
心臓 | ハツとも呼ばれ、肝臓と一緒に売られています。まわりの脂肪を除いて洗い、縦半分に切って血のかたまりを除き、水洗いをし、冷水につけて血抜きをしてから調理を行います。 調理法は、串焼き、煮物、揚げ物、炒め物にぴったり。 |
はらみ | 鶏肉の中で最も薄い肉であり、見た目は皮のようにみえます。1羽からほんの少しだけしか取れません。 調理法は、焼き物、炒め物にぴったり。 |
むね肉 | 脂肪が少ないため、エネルギーが低い部位であっさりしています。 調理法は、から揚げ、フライ、照り焼き、焼き鳥、炒め物、煮物、蒸し物などにぴったり。 |
ささみ | むね肉に近接した部位。脂肪が少なく、柔らかで淡白な風味がある。形が笹の葉に似ていることからこの名がついた。鶏肉の中で最もタンパク質の含有率が高く、低カロリー。 調理法は、サラダ、和え物、揚げ物にぴったり。 |
やげんなんこつ | 鶏類の特徴である胸骨の先端の比較的柔らかい部位を指しており、舟形でY字のような形をしています。 調理法は、塩焼き、から揚げ、焼き鳥にぴったり。 |
もも肉 | むね肉に比べて肉質はかためで味にコクがあります。 調理法は、照り焼き、ローストチキン、フライ、から揚げ、カレー、シチュー、煮込みなどにぴったり。 |
ももなんこつ | 骨の部分がツルツルしており、火を通さないと食べれないため、焼く必要があります。 調理法は、塩焼き、から揚げにぴったり。 |